蘇る?染め替え・サイズ直し

洗い張りやシミ抜きで抜けないシミ汚れ・シミに気づかず長い間放っておくと
洗い張りやシミ抜きをしてもなかなか汚れが落ちません。
こうなるとやはりシミになんらかの処置を施して隠すしかありません。
一番簡単な方法は、きものをほどいてすべての色にかけをすればいいのですが
部分的なシミならその部分にのみ柄を足したり、金砂子を散らして解決する方法も。
ここでは数か所のシミがきものの地の部分に付いてる場合を想定し、いくつかケアの仕方を紹介します。

地の部分にシミが数か所あります。(円内)
汚れが小さく、広範囲にわたっていなければ
汚れた部分への柄の描き足しで対応も。
幸いにもこのきものは、柄部分には汚れがないので
地色のみを染め替えて柄はそのまま生かした各見本です。

パターン1パターン2パターン3パターン4
柄が細かく糊伏せが難しい場合などは、柄を伏せずに染めます。蒔糊風の加工(たたき染め) 70,000円位~が目安糊伏せし、柄を生かした染めです。右のきものとは違ったニュアンスに。60,000円位~ 基本的には右の加工と同じですが、、糊伏を多めにし柄に輪郭を持たせ蒔糊風の加工をした染めです。 シミに近い色や濃い色を選ぶことが重要に。70,000円位~ きもの全体に別の色をかけて汚れを隠します。 花の柄は同じ色に染まっていますが風景柄のほうは、 糊伏せして元の柄を生かしています。どちらかを選で加工します。 70,000円位~が目安

こんなときは?Part2
柄が古くなった、汚れがひどすぎ、色が派手になった、こんな時は。

染める前色を抜いて染めた後(一部柄が薄く残ってます。)

きもののサイズは替えることができるの?

サイズを替えることはできます。
方法としては「例」裄が短い・長い、袖丈を短くする等、部分的にお直しをする方法と
きものを解いて、縫い跡を消す又は洗い張りをする。ようは、仕立直しですね。
部分的にお直しをするより、改めて仕立てをした方がきれいに仕上がります。
コスト的には若干仕立て直しの方が高いです。
一概に直すといってもきものの生地の幅に合わせてのサイズ直しになります。
標準で表生地幅約38cm(鯨尺 1尺)胴裏幅約38cm
注)身丈・袖丈を大きくする場合、打ち上げに入っている量と縫代の量の分だけしか
大きくすることができません。(特殊な方法もありますが…)

内揚げを解く前解いた後約10cmの縫込み
裾を解く前解いた後約2cmの縫込み

上記の写真を見ると合計約12cmの縫込みがありましたので
12cm身丈を出すことはできますが、襟、袵、胴裏、八掛の縫込みの量により
最大12cmまで身丈を出すことができないことがあります。
詳しくはご来店の上、ご相談ください。お見積りいたします。もちろん無料!!