着る前のお手入れは?
着用前日には「シワのばし」のために
きものをハンガーに掛けて吊して置きましょう。

着た後の注意点は?
すぐにたたんでしまわずにきものハンガーなどに掛けて
少しのあいだ風を通し湿気を取りましょう。
“しみのチェック”しみやファンデーションによる衿の汚れ
食べこぼしなどがないか全体をチェックします。
 
“しみ”があってもなかったふりをしてそのまましまわないでね。
“しみぬき”などは早く対処してしまった方が安くキレイになります。
 
 
袖口脂汚れ
……脂汚れ・ファンデーション
帯び下摺れ(すれ)・いたみ
……雨ジミ・泥はね
 
 
きものの畳み方
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
防虫剤は使ったほうがいいの?
絹のきものには、ウールのきもの程、防虫剤を必要としません。
きものの上には直接置くことは避け、タンスのひきだしの隅に置くようにして下さい。

 
保管方法を教えて?
直射日光と湿気を避けることが必要です。
 

“しみ抜き”について教えて?
“しみ”には大きく分けて”水性”のものと”油性”のものがあります。
“水性”のものにはジュース、コーヒー、血など…
“油性”のものには化粧品、衿アカ、天ぷら油などがあります。
また”水性”と”油性”の混じり合った”しみ”も多くあります。(料理のソースや汗など)
それぞれの原因によって落とし方も少しずつ異なってきますので
“しみ”の原因が判っている場合はそれを専門の方に伝えた方がよいでしょう。

“丸洗い”って何するの?
“丸洗い”はきもののドライクリーニングです。
ただ洋品を洗うのに使われる薬品とは違いますので
必ずきもの洗いの専門業者に依頼しましょう。

“洗い張り”って何するの?
きものを解いて、各生地を縫い合わせ反物状に戻します。
そのあと水性洗剤を使った”水洗い”(手作業)で、汚れや仕立て跡のスジをキレイにします。
またこの時に胴裏や比翼、八掛を新しいものに変えるのもいいでしょう。

丸洗いの長所・短所を簡単にまとめてみますと

短 所長 所
生地によって縮むことがある。
丸洗いで使われる溶剤は油性であるため
カビや汗などを完全に落としきることが出来ない。
古い金箔加工や樹脂加工などをはがしてしまうことがある。
着物を解かずに洗える。
全体に汚れがある場合などに費用が安価で済む。
“仕上げ”が施されてくるため収納が容易である。

短所についてはあまり神経質に考えることはないと思いますが
洗いに出される時は、一度相談してみてください。

色やけって何?直る?
生地を光などに長時間当てておくとその部分がうっすらと変色してきます。
“ヤケ”は生地の表面の染料が「飛ぶ」ことであり、直し方としては
「飛んでしまった色(ヤケた部分)」を染めていくことをします。
(色を合わせて染めていくことは非常に技術のいることです。)
「ヤケ」このことはきものに限らないことなのでご注意を。

黄変(おうへん)ってなに?
黄変(おうへん)とは読んで字の如し”シミ”や”カビ”等を長い間放置したことで
生地が黄色っぽく変色してしまった箇所のことを言います。
ポツポツと点在する場合もあれば、きもの全体に広がっている場合もあります。
この黄変は生地自体を変質させてしまっているため、なかなか落ちません。
直す方法としてはその部分を脱色してから色を染める方法をとります。(小範囲の場合)
又は場所によって黄変の所に柄を描いたり、金箔加工で「隠して」しまうこともします。
(裏地(胴裏・八掛)の場合は表生地に黄変を移さないためにも、お取替えをお勧めします。)

 

!要注意!
シミ抜きは自分でも出来ることは出来ますが
最新の注意を払って下さい。
洗剤、薬品、シミ取り剤は使用せず、まずはベンジンのみを使用して下さい。
取れない場合はすぐに専門店へ!
 

シミ抜きをどうしても自分でやってみたい人
ベンジンを使ったシミ抜きの方法!
水は絶対に使用しないこと!
ベンジンは”油性”の溶剤ですのでファンデーションなどの”油性”のシミには有効です。
(逆に水性の汚れには効果はありません)
例)衿についたファンデーションの場合!
用意するものは、ベンジンと乾いたタオルもしくはガーゼのハンカチを3~5枚程。

まずはタオルを2つ折にして敷き、汚れた部分を乗せ、ベンジンをたっぷり含ませたタオルで
シミの部分をトントンと軽く叩くようにし、汚れを敷いたタオルに写し取るようにします。
※こすらないで下さい。生地の繊維が細かく擦り切れてしまいます。
次に汚れの周辺をベンジンを含ませた別のタオルで周辺をぼかすようにします。
これで取れなければ無理をせずプロにまかせて!
生地を痛めてしまったら大変です。

 

シミ抜きのポイントは!
「油性の汚れから優先する」最初に水性の汚れに手を付けると
油性の汚れが水分によって凝固してしまい、本来落ちるシミも落ちなくなってしまいます。
また、絹地は水分を含むと縮んだり色が滲んでしまうことがありますので
最初はベンジンでお手入れをし、それでも落ちない場合はプロに任せるといった順番が良いかと思われます。

※注
一度手をかけてしまったシミは専門家でも落としづらくなっています。
落としづらくなっているということは当然コスト面にも跳ね返ってきますので
自分で処理する自信のない場合は、はじめから専門家に任せたほうが良いのかもしれません。

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